鶴ヶ峰駅連続立体交差事業
相模鉄道本線の鶴ヶ峰駅付近連続立体交差事業は、西谷駅〜二俣川駅間の約2.8kmを地下化し、 10箇所の踏切を撤去することで交通の円滑化と街の一体化を目指すプロジェクトです。
地下化区間
約2.8km
撤去される踏切
10箇所
完成予定
2033年度
鶴ヶ峰駅連続立体交差事業とは
鶴ヶ峰駅と園周辺線路を地下化し、10箇所の踏切を除却する事業
連続立体交差事業とは、鉄道線路を高架もしくは地下に切り替え、道路との立体交差を3箇所以上新設する事業です。 鶴ヶ峰駅区間では、相鉄本線を地下方式で立体交差化し、現在ある10箇所の踏切を全て除却します。
事業区間と構造
区間:西谷駅〜二俣川駅間
起点:旭区西川島町、終点:旭区二俣川2丁目
延長:約2.8km
構造形式:地下式、地表式
地下約30mに新駅を建設
プロジェクトスケジュール
着工:2022年11月
完成予定:2033年度
現在の状況:工事進行中
駅周辺での工事が進められています
立体化により除却される踏切(10箇所)
踏切名 | 開かずの踏切 | ピーク時遮断時間 | 自動車交通量/日 | 歩行者交通量/日 |
---|---|---|---|---|
西谷3号 | ○ | 49分 | 417台 | 521人 |
鶴ヶ峰1〜9号 | 8箇所が○ | 38〜46分 | 計13,782台 | 計16,123人 |
※開かずの踏切:ピーク1時間あたりの遮断時間が40分以上の踏切
街の一体化
南北分断の解消
鉄道により分断されていた南北の市街地が一体化され、新たな街づくりの実現へ
土地活用
駅前再開発
地下化により生まれる用地を活用し、新たな施設の誘致など駅前の魅力向上へ
交通円滑化
渋滞解消
踏切による渋滞が解消され、緊急車両の円滑な通行が可能に。日常の移動も快適に
鶴ヶ峰駅周辺の課題
現在の課題
交通の課題
- 開かずの踏切による慢性的な渋滞(特に水道道)
- バスターミナルが駅北口から約250m離れている
- タクシー乗り場は北口から150m離れている
- 緊急車両の通行に支障(災害時のリスク)
都市機能の課題
- 鉄道による街の南北分断(地域の一体化不足)
- 水道道の狭い歩道(歩行者の安全性)
- 旭区総合庁舎の老朽化(1971年竣工)
- 北口に施設が集中し南側住民は不便
再開発概要
地下化計画
- 西谷駅〜二俣川駅間の約2.8kmを地下化
- 計10箇所の踏切の除去(開かずの踏切9箇所を含む)
- 地下約30m、4階層構造の新駅建設
- ホーム延長:約210m、ホーム幅員:約4m〜6m
期待される効果
- 交通渋滞の解消(特に水道道)
- 南北分断の解消による地域の一体化
- 駅前の土地の有効活用
- 緊急車両の通行障害の解消
- 踏切事故の解消による安全性向上
今後の検討事項
2025年現在、鉄道の地下化以外の具体的な計画は未発表です。 以下の項目は今後、検討・発表される予定です:
- 旭区総合庁舎(区役所)の移転計画
- 地上の駅跡地の活用方法
- 新地下駅の出入口の配置
渋滞が解消される水道道の地図
水道道(渋滞解消予定区間)
管理人からのコメント
鶴ヶ峰の住人として感じる現状と期待
管理人の個人的な見解です
現在の不便な点
駅前の渋滞とロータリーの不在により、駅での送迎が困難
工事開始に伴い北口の駐輪場が使用できなくなり、駐輪場不足が深刻化しています
※再開発には賛成でも工事期間中は一定の不便は避けられなさそう
北口に施設が集中しているため、南側居住者にとって踏切は大きな障害となっています
※徒歩の場合はココロット鶴ヶ峰の連絡通路で回避可能です
バスターミナル・タクシー乗り場の距離は日常的にはそれほど問題ではありませんが(住んでいる場所や使用頻度にもよりますが)、雨天時には不便を感じます
再開発への期待
地下化による南北の一体化には大きな期待しています。ただし、地下化以外の詳細が未発表のため、楽しみ以外なんとも言えない現状もあります
事業概要動画
相模鉄道公式チャンネルによる鶴ヶ峰駅付近連続立体交差事業の概要動画です。 プロジェクトの全体像と完成イメージを視覚的に理解するのに役立ちます。
鶴ヶ峰駅連続立体交差事業の詳細解説

ブログ記事で詳しく解説
鶴ヶ峰駅連続立体交差事業についての詳細な解説をブログ記事にまとめました。 事業の概要、課題、期待される効果、スケジュールなど、より詳しい情報が掲載されています。
詳細な解説記事を読む